遅延系プレイヤーからの脱却ーその2
2010年3月10日 TCG全般 コメント (2)○SSY=さっきゅうに そうきゅうに やろう
KKK=警察コラ警察ゥッ!・・・じゃなくて。脱却の仕方です。ええ、ええ、ええ。無駄行使いました。改めて・・・
まず基本的なところから。マジック・ザ・ギャザリング
というふうに進行するゲームである。
ここでまわりくどい言い方をしたのは、それぞれに考えるプロセスがあるからである。
つまり
という思考がそれぞれ発生するためである。
これらを語る上で、以下の昔書いた記事を参照しておいていただきたい。大方ここから語ることの基本が書いてある・・・はず。
マジックにおける「負け」の研究
http://crocodile.diarynote.jp/200905210041324957/
さて、遅延系プレイヤーの多くはそれぞれのプロセスに問題がある。
前回のボブの例をとるとこうだ。(ある程度私の練習や経験による推測=手札の内容が含まれるがご了承願いたい。)
そしてこのことは結果として、彼が危惧していた「相手が”奇跡”を起こしうる」ターンを増やしてしまったのだ。(実際には起こりはしないが・・・)
一体何が問題だったのか。それは状況を把握していなかったことである。
状況を把握できていないために、果たして自分はこの場面で勝てるのか(もしくは実質勝っているのか)、相手が勝てないのか(もしくは実質負けてるのか)理解できていないのである。
○勝ちたい、と思ったときには既に勝利しているッ
まず状況を把握すること、つまり必要な情報を集めなければならない。
マジックにおいて必要な情報を以下まとめる。
こうしてみると、単純な数でいえばマジックの情報の6割は公開情報である。そして推測情報について言えば、相手のデッキ、手札についてはそのゲームのフォーマットに含まれるカードの種類、デッキのアーキタイプなどである程度絞られる。また次の自分のドローはデッキの中身を覚えていれば絞られてくるだろう。そうすると推測情報の割合は低くなる。
が、推測はあくまで推測である。それは運の要素や相手の気まぐれで揺れ動く未知の物体、ブラックボックスなのだ。つまるところ推測情報を確定させることは不可能だということだ。
Q.では不安で不安で仕方ないボブはどうしたらよいのだろうか。
A.公開情報で判断すればよい。どうしても不安なら推測情報は事前に手に入れろ。
まず6割の情報が公開情報なら、それを見落とさなければいい。安全安心の大半はそこにおちているのだから。
ボブの例でいけば、ジェイスで見たトップや手札のカウンター、盤面という情報をしっかり把握していれば、安全にアタックできること、相手が逆転不可能であることは明確だと気づけたのだ。そしてさらに言えば、ボブは不確定要素が1割に満たなかったため、より安全に行動できただろう。
つまり上でいうところの、相手の手札に関しては0であった。またデッキの中身についてはほぼグレーだが、ジェイスでトップを見ているのだからほぼ公開情報であったと言っていい。そして自分の次のドローに関しては、潤沢な手札が解決しているのだから気にする必要はないのである。+αの要素もないのだから、つ必要な情報は公開情報で揃えることができたのだ。
そしてボブは今後このような手順を踏めばいい。
3に関しては、極端に言えば明日の天気だとか夕食にピーマンが入っているかだとかを考える必要はない。収集した情報を確認した上で、何を気にすべきなのかを絞ればいいのだから。冷静に情報を整理すれば実は考えることは非常に少ないのである。
最後にその最低限懸念すべき推測情報については、事前に情報を手に入れることで推測しやすくすることができる。具体的には以下の通り。
まず基本的な点で、どんなカードがあるのかを知る。例えば巨大化系、除去などのコンバットトリック、強力なフィニッシャー等々。記憶の片隅に止めておくだけでも十分なものから絶対に忘れてはいけないものまで知ることができるはずだ。
次にいわゆるメタゲームの動向から、デッキに含まれるおおよそのカードの種類や枚数を把握できる。もちろんそのデッキの動きや利点欠点等々、得られる情報は多いはずだ。
そして経験を積むことである。例えばいろんなデッキを並べてからの調整で「この場面ではこのカードが有効である」「この場面ではこのカード以外に逆転はありえない」という情報が得られるはずだ。また例え相手がメタ外デッキでも、過去のデッキから推測したり、セットに含まれるカードからそのデッキの中身を予測することができるはずだ。極端に言えば大会中会場を見まわれば、誰がどのデッキを使っているか、何が入っているのかという情報を得ることもできる。
以上のように事前に得られる情報で、迷える探偵をより確かな道へ導くことができるはずだ。
○最後に
果たしてボブはいつか遅延系を脱することができるだろうか。私は知る由もない。
もし一度でもプレイングが遅いと指摘されたことがあるプレイヤーは、このようなことを試してみてはいかがだろうか。
またそうでないプレイヤーでも、丁寧に情報を整理してプレイングすることに役立てられるのではないかと思う。
ほとんどの情報は目の前にあるということを忘れてはならない。そしてたくさん練習を積むことである。そうすれば・・・
と書くと「じゃあお前なんで下手くそなんだ」と突っ込まれるのでこれ以上は書かない。各個人で実践し、成果を確かめて欲しい。もちろん、私はその成果を保証することはできない。それはマジックというゲームが非常に奥深いもので、一つの理論で突破出来るほど甘くはないと理解しているからである。
あとは自分と対戦相手、楽しくゲームができればそれでいいはずである。それではまたの機会に。
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オマケ 人生を勝利に導くゲームの名言1 必要な知恵はテーブルゲームから学んだ
http://allabout.co.jp/game/cardgame/closeup/CU20031125A/
非常に面白い
修正とかやるかは未定。未定は未定
KKK=警察コラ警察ゥッ!・・・じゃなくて。脱却の仕方です。ええ、ええ、ええ。無駄行使いました。改めて・・・
まず基本的なところから。マジック・ザ・ギャザリング
①7枚の初手から
②毎ターン1枚のカードを引きながら
③クリーチャーを出して
④攻撃し
⑤ブロッカーと戦闘して
⑥自分のライフを0点に減らされないように
⑦相手の手札を警戒しながら
⑧相手のライフを0点まで減らす。
というふうに進行するゲームである。
ここでまわりくどい言い方をしたのは、それぞれに考えるプロセスがあるからである。
つまり
①初手はこれでいいのか
②どのカードが引けるのか
③どのクリーチャーを出すのか
④どのクリーチャーで攻撃するのか
⑤どのようにダメージを割り振るかorブロッカーを排除するか
⑥どうブロッカーを用意するかorアタッカーを除去するか
⑦相手の手札に何があるのか
⑧相手のライフが何点なのかor何点あたえることができるのか
という思考がそれぞれ発生するためである。
これらを語る上で、以下の昔書いた記事を参照しておいていただきたい。大方ここから語ることの基本が書いてある・・・はず。
マジックにおける「負け」の研究
http://crocodile.diarynote.jp/200905210041324957/
さて、遅延系プレイヤーの多くはそれぞれのプロセスに問題がある。
前回のボブの例をとるとこうだ。(ある程度私の練習や経験による推測=手札の内容が含まれるがご了承願いたい。)
・ジェイスでトップを確認でき、対応できるカウンター・除去を十分確保していたにも関わらずこちらのトップを警戒していた。
・潤沢なライフと十分なクロック、バックアップするカウンター、相手のドロー阻害手段まで確保していたにも関わらず、毎ターン少なくとも1体での攻撃を行わなかった。
そしてこのことは結果として、彼が危惧していた「相手が”奇跡”を起こしうる」ターンを増やしてしまったのだ。(実際には起こりはしないが・・・)
一体何が問題だったのか。それは状況を把握していなかったことである。
状況を把握できていないために、果たして自分はこの場面で勝てるのか(もしくは実質勝っているのか)、相手が勝てないのか(もしくは実質負けてるのか)理解できていないのである。
○勝ちたい、と思ったときには既に勝利しているッ
まず状況を把握すること、つまり必要な情報を集めなければならない。
マジックにおいて必要な情報を以下まとめる。
A.目で見てわかるもの(公開情報)
・対戦相手の手札の枚数
・ライフ
・アタッカーの有無
・ブロッカーの有無
・ほかのパーマネントや墓地の有無と状態
・+α(ジェイスで見たトップ等)
B.推測情報
・対戦相手の手札の中身
・対戦相手のライブラリーの中身
・自分の次のドロー
・+α(ドカーン!でめくれるカード等)
こうしてみると、単純な数でいえばマジックの情報の6割は公開情報である。そして推測情報について言えば、相手のデッキ、手札についてはそのゲームのフォーマットに含まれるカードの種類、デッキのアーキタイプなどである程度絞られる。また次の自分のドローはデッキの中身を覚えていれば絞られてくるだろう。そうすると推測情報の割合は低くなる。
が、推測はあくまで推測である。それは運の要素や相手の気まぐれで揺れ動く未知の物体、ブラックボックスなのだ。つまるところ推測情報を確定させることは不可能だということだ。
Q.では不安で不安で仕方ないボブはどうしたらよいのだろうか。
A.公開情報で判断すればよい。どうしても不安なら推測情報は事前に手に入れろ。
まず6割の情報が公開情報なら、それを見落とさなければいい。安全安心の大半はそこにおちているのだから。
ボブの例でいけば、ジェイスで見たトップや手札のカウンター、盤面という情報をしっかり把握していれば、安全にアタックできること、相手が逆転不可能であることは明確だと気づけたのだ。そしてさらに言えば、ボブは不確定要素が1割に満たなかったため、より安全に行動できただろう。
つまり上でいうところの、相手の手札に関しては0であった。またデッキの中身についてはほぼグレーだが、ジェイスでトップを見ているのだからほぼ公開情報であったと言っていい。そして自分の次のドローに関しては、潤沢な手札が解決しているのだから気にする必要はないのである。+αの要素もないのだから、つ必要な情報は公開情報で揃えることができたのだ。
そしてボブは今後このような手順を踏めばいい。
1.公開情報を1つ1つ確かめる。
2.公開情報から、推測情報を排除していく。(例:手札0→手札の推測不要)
3.推測情報で最低限懸念すべきことを考える。
4.行動する。
3に関しては、極端に言えば明日の天気だとか夕食にピーマンが入っているかだとかを考える必要はない。収集した情報を確認した上で、何を気にすべきなのかを絞ればいいのだから。冷静に情報を整理すれば実は考えることは非常に少ないのである。
最後にその最低限懸念すべき推測情報については、事前に情報を手に入れることで推測しやすくすることができる。具体的には以下の通り。
・プレイするゲームのフォーマットに含まれるカード情報
・最近勝っているデッキなどデッキアーキタイプ情報
・練習によって得られた経験の情報
まず基本的な点で、どんなカードがあるのかを知る。例えば巨大化系、除去などのコンバットトリック、強力なフィニッシャー等々。記憶の片隅に止めておくだけでも十分なものから絶対に忘れてはいけないものまで知ることができるはずだ。
次にいわゆるメタゲームの動向から、デッキに含まれるおおよそのカードの種類や枚数を把握できる。もちろんそのデッキの動きや利点欠点等々、得られる情報は多いはずだ。
そして経験を積むことである。例えばいろんなデッキを並べてからの調整で「この場面ではこのカードが有効である」「この場面ではこのカード以外に逆転はありえない」という情報が得られるはずだ。また例え相手がメタ外デッキでも、過去のデッキから推測したり、セットに含まれるカードからそのデッキの中身を予測することができるはずだ。極端に言えば大会中会場を見まわれば、誰がどのデッキを使っているか、何が入っているのかという情報を得ることもできる。
以上のように事前に得られる情報で、迷える探偵をより確かな道へ導くことができるはずだ。
○最後に
果たしてボブはいつか遅延系を脱することができるだろうか。私は知る由もない。
もし一度でもプレイングが遅いと指摘されたことがあるプレイヤーは、このようなことを試してみてはいかがだろうか。
またそうでないプレイヤーでも、丁寧に情報を整理してプレイングすることに役立てられるのではないかと思う。
ほとんどの情報は目の前にあるということを忘れてはならない。そしてたくさん練習を積むことである。そうすれば・・・
と書くと「じゃあお前なんで下手くそなんだ」と突っ込まれるのでこれ以上は書かない。各個人で実践し、成果を確かめて欲しい。もちろん、私はその成果を保証することはできない。それはマジックというゲームが非常に奥深いもので、一つの理論で突破出来るほど甘くはないと理解しているからである。
あとは自分と対戦相手、楽しくゲームができればそれでいいはずである。それではまたの機会に。
/ / / / / / / / / / / / / / / /
オマケ 人生を勝利に導くゲームの名言1 必要な知恵はテーブルゲームから学んだ
http://allabout.co.jp/game/cardgame/closeup/CU20031125A/
非常に面白い
修正とかやるかは未定。未定は未定
コメント
じゃなくてI原さんレベルなら必要のない話でしょw